画面の前のニワカ

ラグビーの観戦をしたことがありませんでしたが、先日のスコットランドと日本の試合は画面で観る機会がありました。観ていると、あれ、おもしろいかも、これ、スリリングで興奮するかも! という気持ちになり、前半終了までと後半の一部を見守りました。


細かいルールを私は知りませんが、「前に投げたり落としたりせずに、敵の守る陣地に引かれた線の向こうにボールを運ぶ」程度のざっくりしたわずかな知識でもじゅうぶんでした。じわりじわりとボールが攻撃の方向に運ばれるといいぞいいぞと思いましたし、守りのときには「うわ〜、もうあと少しの距離しか陣地がない! おしこまれちゃう〜」というヒヤヒヤを味わうことができました。


まともに、多めの分量を観戦したのは今回のワールドカップの試合の中でも先日のスコットランドと日本の試合がはじめてでした。それまでに日本が「勝った」というニュースを何度も積み重ねてきています。実力はもちろんだけど、なんとかここまで運良く来れただけなのかもしれないとも思い、いつ、運が尽きて、やっぱり世界の壁は高いよねと納得せざるを得ないことになるかわからない、そんな風にも思っていました。それは、たぶん過去のサッカーのワールドカップにおける日本チームを見守ったときに、夢がくじかれたような気分を味わった経験があったことによるものなのだろうなぁと思います。でも、偶然や運が味方したことを差し引いても、今回のラグビーの日本チームはどうやら本当に強い、勝つべくして勝ってきている、そんな気にさせるものが確かに、素人目に見てもあるような気がしてきます(素人目だからそう見える?)。


チームに付されているそのときの「世界ランキング」の数字がどれだけ信憑性のあるものか私にはわかりかねます。このあいだのスコットランドと日本のその順位は、7と8だとか8と9だとか、そんな近い数字じゃありませんでしたっけ? あの数字において明らかに差のあるチームとやったときでも、日本はその強さを揺るがさずに発揮するのかどうか、これから楽しみでもあります。


いえ、正直、ラグビーのワールドカップの試合にすこしでも興奮する自分がいるだなんて、開催前や開催直後のみずからの関心の薄さを思うと信じられません。私の関心のタネをキャッチするアンテナは、ほんとうにアテにならないなぁなどとあきれつつも、でも、結果的にキャッチして楽しんだ自分がいたじゃないかということをすぐさま思い直します。う〜ん、なんというか、読みが浅はかな私よ・・・。


ニワカのニワカでも、楽しいですね。


お読みいただき、ありがとうございました。