2019/5/21 更新

格闘技のテレビ放送なんかを、むかし実家でよく観た。大晦日に「K-1」を放送するのが恒例だった時期が僕の10代の頃にあった。ボブ・サップを日本で有名にしたのが、その放送だった。夢中になって観たものだ。


ピークは、下降のはじまりでもある。どんな最強の格闘技の選手も、かならずその強さは衰える。まだまだ強くなるとき、そこはまだピークではない。


僕は楽器の演奏や歌唱をする。今日はどうしたんだろう、過去最高に調子が良い、ひょっとしたら天才かもしれない、などと思う日がたまにある。この調子でいけば、明日もあさっても天才でいられるかもしれない、おれはなにかをつかんだのだ!  などと思うことがあるが、翌日も同じようにいくことは絶対にない。(少なくとも、これまでにはなかった)


本番があったら、そのときにピークが来るように体調やコンディションを調整する。だから、どんなに素晴らしいステージをやったときでも、翌日には天才ではなくなっている。そのことが、本番の予定が決まった瞬間に、同時に決まるようなものである。


最強の格闘技の選手という称号を得ることはすなわち、最強でなくなる事実を同時に手にすることである。生即必死(造語。そんな言葉ある?)、生を手にした者には同時に死が与えられる。分けて考えること自体がおかしいのかもしれない。


細かい「最強」なら、繰り返し経験することができるかもしれない……演奏家が本番のたびに天才になるみたいに。スポーツ選手の試合がひとつ終わると、つぎの試合に向けた人生が始まる。演奏家の本番も、似たようなものである。


非常に激しい運動をともなうスポーツを長く続けるのは難しい。激しさにともなって、身体への負担も大きくなるからだ。それを思うと、たとえばピアニストの寿命は長いほうかもしれない。


どんなものごとにおいても、減るものがないとは言えない。万物は、代償なしには成立しない。起きたら、眠りにつく未来に必ずたどりつく。起床転尻(きしょうてんケツ)である……、失礼しました。


お読みいただき、ありがとうございました。


『birthday』CD-R(2019年2月6日)発表

2019年2月6日、高円寺しゃくれくるぶしにておこなわれた、青沼詩郎とホノボランの弾き語り2マンライブで『birthday』CDRが発表された。配信版『Birthday』の発表からだいぶ経っている。欲しい人はライブ会場で手に入れられる。

『バンドをやろう・Andante』配信

上記タイトルの2曲入りシングルが配信されました。Apple Music ほか、複数のサイトでお聴きいただけます。

『バンドをやろう・Andante』CD−R  発表

上記タイトルの2曲入りCD−Rを、2018年7月21日に発表しました。

おもに、出演時の会場で入手できます。

 

 

こんなの→


アルバム「Birthday」リマスター版全曲配信

アルバム「Birthday」(2017年7月配信開始)のオリジナル音源をリマスターし、「note」にて全曲配信を開始しました。(2018年5月)

アルバム、配信中。

ギターボーカル、自分。

 

バンドメンバーは自分の分身。

 

そんな1本のライブができたら。

 

そんな思いで、多重録音によってそれに近いものをつくりました。

 

10曲、43分間の演奏を一切止めずに5回(5パート)の録音を重ねました。

 

差し替え、途中からの録り直し、ツギハギ編集などを一切していません。

 

ファースト ギター&ボーカル&ハーモニカ

セカンド ドラムス&コーラス&鍵盤ハーモニカ

サード ベース&コーラス&キーボード(シンセリード)

フォース エレキギター&コーラス

フィフス ピアノ&コーラス&ボンゴ

 

すべてのパートを一回の演奏で録音することを「一発録り」なんていいますが、このアルバムは一発録りを5回重ねた「五発録り」的なものになっています。

 

1パートごとに43分間を演奏しきっているので、「5人の僕」による「仮想スタジオライブアルバム」みたいになっています。

 

(曲間にゴソゴソ楽器を持ち替えたり、楽器による鼻歌みたいな「幕間」の音も全部入っています。) 

 

アルバム単位で通して聴いてもらえたらなと思います。

 

 

bandshijin 青沼詩郎

 

 

ご自愛ください。