迷い飯

おなかがすいているときって、判断力が鈍くなります。判断力どころか、あらゆるパフォーマンスに関わる力が低下するようにすら思います。そういうときに、何をどこで食べるか決めることはなかなかしんどいものです。しんどく、困難なことでもあります。だって、判断力が鈍っているのですから。おなかが減っていないとき以上に、決められないのです。


これは、ひょっとするとですね、おなかが減る前に決めておけばいいのでしょうかね? そのときならば、まだ判断力と決断力があるでしょうから。なんだか、それがいい気がしてきました。


おなかが減っていないうちならば、より客観的で賢明な判断がくだせそうです。その場・その時だけの勢いではなく、当日それまでに摂った食事の内容や、ここ数日間の食事の内容までをかんがみて、バランスに考慮したうえで、どこでどのような食事をするべきかを決められそうに思います。おなかが減る前ならば、ここまで高等なことができそうに思います。


そう、あらかじめ決めておくことが大事なのでしょうかね。おなかが減ってしまっては、すでに何かするための資源がない状態に陥っているのです。食事の場所や内容を決めるという大仕事をするには、資源がいるのです、たぶんきっと、そうに違いありません。


資源がないときには、とにかく資源を得なければ動くこともできません。そう、こういうときに「なんでもいいのに決められない」事態になってしまいがちだと思うのです。


資源がなくてピンチのときは、資源の品質や種類にこだわっている場合ではないのです。後悔は、まず資源をからだに入れてふたたび動けるようになったときにすればいいのです。


おなかが減ってとにかく何も考えられなくなり、こだわりを捨ててとにかくすぐに食べられるものを食べてふたたび動いたり考えたりすることができるようになったときに、いましがたの食事を振り返って後悔したことはありません。とにかくなんでも良いからはやく食べて良かったと思うことばかりです。


判断に迷ったときのルールを決めておくのもいいかもしれません。そして、そのルールに不便することがあったら、資源のあるときにその改正案を考えて、随時改正していけばいいのです。


お読みいただき、ありがとうございました。