眠くなったら、すぐ寝ます。〜究極の風邪予防法〜

のどが痛い。鼻が詰まった。またである。小さな風邪を、わたしはよくひく。


風邪を、寝て治す人の話を最近聞いた。風邪を寝て治す、それは当たり前で平凡なことかもしれない。だが、そのとき聞いたその人の話で非凡なところは、その時間の短さにある。


その人は、なんと風邪を2時間で寝て治すのだそうである。インフルエンザなら6時間だといった。


いつだったか、野口整体の話を誰かから聞いて、「風邪は経過させるもの」という概念を得た。「風邪は寝て治す。2時間くらいで」というその人の話を聞いたとき、わたしは真っ先に、その野口整体の概念のことを思い出した。


確かに、「アラ?  体調に異変が。やばい。崩れていくかも……」と感じたときに、その場ですぐ仮眠をとることができて、なんだかあまりひどくならずに済んだなぁ、という程度の経験ならば、わたしにもあるような気がする。


この経験が、先の「2時間で風邪を治す人」のそれと、いくぶん重なるところがあるのではないかと思える。


そうしたことから、わたしはひとつの想を得た。それはこういうことだ。


異変を感じたら、ただちに眠る。


……なんじゃこりゃ、ひどいな、と思われたかもしれない。もう少し補足しよう。


眠くなったら、すぐ寝る。


どうだ。まだおわかりいただけないだろうか。では、こうしよう。


眠くなったら、ただちに眠れるように、自己管理する。




眠くなったときにすぐ眠る、というのは、かなりハードルの高いことだと思う。働いている人はそうはいかないだろうと、これを読んだ人の70パーセントくらいが思われるかもしれない。さらにいえば、べつに働いていなくたっていつでもすぐ眠ることは簡単ではないだろう。


そこで、である。


眠くなったらいつでもすぐ眠れる状況にみずからを置き続けることが、難しいのであれば、である。


「すぐに眠れる状況以外では、眠くならないように自己管理する」のである。


これは、つまり、なるべく起きているあいだはいつでも元気でいられるようにする、ということである。


なんだ、なんの説明にもなっていないじゃないか、と思われるかもしれない。確かにそうかもしれない。


前日の夜、早く寝る。食事は、栄養のあるものをしっかりとる。昼間は、ほどほどに躰を動かして、ほどほどに太陽の光を浴びる。そして、つらくなりそうなときは、疲れてげんなりしてしまう前に、適宜おやつやコーヒーなんかを口にする。そういった小さな工夫や心がけの積み重ねで、「眠くなったら、すぐ寝る。すぐ寝られない状況では、眠くならないように自分を仕向ける」ことは、ある程度可能なのではないかと思うのだ。



というのが、わたしの最近得た「想」である。


どんなおおげさな「想」かと思えばそんなことか、と思われただろうか。


わたしはけっこう、これはいいぞ!  と思ったのだが……




読んでくださって、ありがとうございます。くれぐれもみなさまが、眠くなったら寝られますように。