『いつもどおり!!!』

ある程度、どんな時期にどんなことをするか、自分で決められる仕事をしている。もちろん、定例のものもあって、その限りでないものもある。むしろそちらの方が多いかもしれない。


で、自分で決められるほうのやつを、僕は年度のうしろのほうに持ってきて、やる、というペースが、ここ3年くらいの、今の仕事に就いてからの僕である。


これって、なんかちょっと、「学生さん」ぽいと思う。「卒論」とか「卒試」みたいな、「カベ感」がある。1年間の前半で、極力、情報収集だとか自己学習だとか調べ物だとかに努めて、それを踏まえて、今年度はこれをやるといいんじゃないか、ということを決めて、年度のうしろのほうで、実施するのである。


もっと長いスパンで計画すれば、そんなペースに縛られることはない。前の年度の早い段階から、次の年度、次の次の年度のことを見据えて動いていれば、実施の時期なんてものはいくらでもどうにでもなるだろう。


あるいは、その反対の方向性の話になるが、パッと感じて、パッと反応するかのように、瞬時に決断や判断をおこなって、すぐやる!  という力を発揮すれば、最低限必要な準備期間はあるにせよ、もっと短いスパンで頻度高く動いていけるだろう。


今の僕には、そうした瞬間的な判断力や行動力、あるいは逆に、長い期間を見通して悠然と、あるいは緻密に大きなものを練り上げる達観や俯瞰する能力が足りない。あるといえばあるが、それらの双極性の能力を、中途半端に持ち合わせているような人物なのである。その中途半端さばかりは、スペシャリスト級なんじゃないかと思うくらいだ。


そんなわけで(どんなわけか)、なんとなく、僕は1月だからといって、ヒマにしているわけでもなく、忙殺されているわけでもなく、忙しいかと思ったら凪ぐ時間が急に現れたりと、なんともいつも通りな感じに過ごしているこの頃なのである。



仕事を中心に考えて話したことが以上の内容になるけれど、私的なこと、家族のことなんかを考えると、この1月に、我が家に2人目の子どもが生まれるという大きな変化があった。


それはそれは大きな変化ではあるのだけれど、先ほどの仕事の話じゃないけれど、どこか僕はいつも通りな感じで過ごしているような気もしている。こんな、ある意味悠長なことを言うと、体調の変化と家族のバランスや環境の変化にぐらんぐらん揺さぶられて大変な思いをしているかもしれない、おもに妻とか妻とか妻とかに怒られるか、怒られるならまだ救われるくらいで、こう、もう半ば諦められつつどうにもならない乾いた表情をされるんじゃないかとビクビクしつつも、僕は僕で僕のための人生をどこかのラインで守りつつ、家族とも仕事ともあるいはそれ以外のあらゆるなにかとも共生していかなきゃならないがために、そのあらゆるものを立てつつ、あらゆるものを立てられずに、なんとも言えず、なんともできずにいる現状のありのままこそが、ぜ~んぶぜ~んぶひっくるめて、なんとなく『いつもどおり!!!』のひとことに集約されるような気がしてならない、1月も半ばに差しかかろうとしている今日、この頃である。




さいごまでお読みいただき、ありがとうございます。いつもどおりです。