好きな人の好きが好き?

好きとか嫌いとかは、別に全部を肯定したり否定したりするもの言いではない。


ただ個人的な嗜好を言っているに過ぎなくて、「好き」とか「嫌い」に責任がついてまわるわけではない。たとえば和菓子屋さんのなかにも、和菓子が好きで好きでしょうがなくてやっている人もいれば、嫌いだけれど仕事としてやっている人もいることと思う。


尊敬したり、憧れたり、単純に好意を寄せている誰かが「好き」といったものが、自分の方でも気になり出したりすることがある。その人が好きだからといって、自分も好きだとは限らない。その人への憧れが強過ぎたりすると、どうしてその人がそれを好むのかなんて理解できなくても、自分に取り入れたり近くに置いておくことができたりする。「好きな人が好きだから」を理由にできる。若い人に多いかもしれない。



嫌いな人が嫌っているものを自分も嫌ったら、むしろ嫌いな人に近づいてしまう。ここは、嫌いな人が嫌うものは、好むべし、となるのか。それってなんかもう、嫌いな人を大変に意識している状態といって間違いなさそうだ。「好きな人」と同等かそれ以上に、「嫌いな人」が自分に与える影響は大きい。人やモノを好いたり嫌ったりしやすい人は、影響を受けやすい人とも言い換えられる。心中忙しいことだろうとお察しする。