力を抜くことが、力を入れるための伏線になるようです。というか、必須なのでしょう。
力を抜くにも、抜きっぱなしでは「入れる」も「抜く」もなくなってしまいます。
温泉とか行きたいなぁとか思うけれど、「死ぬ程考える」とか「がんばる」過程なしには、温泉はさほど極楽でもないのかもしれません。ひょっとすると、苦行にさえなりかねない。
「がんばりすぎない」「力を抜く」みたいなところが注目されがちな気がしますが、「死ぬ程考える(がんばる)」と「力を抜く(息抜き)」は、不可分で一体のものととらえてよさそうです。この両極の幅こそが、「器量」といいますか、その人の「うつわ」なのかもしれません。
うらやましいかもしれないけど、「温泉に行く前にやることあるだろー!」と、自分で思えるような人は、今すでに「力が抜けている」状態なのでしょう。温泉に行って、「これから力を抜かなきゃならない人」より、一歩リードしている状態…ともいえるかもしれません。